以前新しく購入したプラ舟を改造しましたが、今回はそのプラ舟を設置し水を入れるところまでの流れを紹介します。
プラ舟でメダカの飼育を検討している方の参考になれば幸いです。
- プラ舟を使ったメダカの飼育に興味がある人
一連の作業の流れ
ここではプラ舟の設置から水を入れるまでの作業の流れを紹介します。
プラ舟を置く場所について
まずプラ舟を置く場所ですが、平らで安定した場所を選びます。
そして水を使うので、プラ舟はなるべく水道の近くに置いた方が後々の手入れが楽です。
水道の近くに置けない場合はホースを用意しましょう。
また、水生植物を育てる場合は日当たりも重要になってきます。
日当たりが悪いのもダメですが、良すぎてもダメです。
特に夏場は日中ずっと日が当たる場所だと、水温が上がってしまいメダカにも植物にも良くないです。
またアオミドロが大量発生する原因になるので厄介です。
「じゃあ具体的に何時間くらい日が当たっていればいいの?」って話になるのですが、いろいろな人の意見を聞いた限りでは午前中に日が当たるような状態が良さそうです。
プラ舟を置く場所の日当たりが良すぎる場合は、すだれや遮光ネットなどを使って対策しましょう。
土台の設置
プラ舟を置く場所が決まったら、そこにブロックを設置します。(枕木でもOKです。)
写真はブロックが2つですが、100Lサイズでは2個では不安定なため後でもう2個追加しました。
80L以下のプラ舟であればブロックは2個で十分です。
プラ舟は地べたに置くのではなく、ブロックなどを下に置いて少し浮かせた方がいいです。
理由は以下の通りです。
- 少し高さがある方が鑑賞や手入れがしやすいから。
- 地面がコンクリートや砂利の場合、夏場は地面が熱くなり水温が上がりやすいから。
プラ舟を置いたときに水平に近い角度になるように土台を設置しましょう。
傾きの確認
土台の設置が完了したらプラ舟に少し水を1/5くらい入れて水平になっているか確認します。
「水平を確認するなら水平器を使えばよくね?」
って思われるかもしれませんが、プラ舟は底が平らでないため水平器より水を張った方が分かりやすいです。
傾いているようでしたら土台を調整しましょう。
四隅の水深が大体同じくらいになっていればOKです。
水を入れる
プラ舟が水平になっているのを確認したらホースで水を目一杯入れます。
バケツでも出来ないことはないですが、水の量が多いと何往復もすることになり、非常に面倒くさいです。
ホースを持っていない方は今後の手入れも楽になるのでぜひ購入してください。
オーバーフロー対策で設置した穴も上手く機能しています。
これで大雨でも安心です。
メダカを入れる前に
プラ舟に水が溜まったらいよいよメダカを投入!と行きたいところですが、いきなりメダカを投入するのはお勧めしません。
メダカ投入までの道のりはまだ遠いです。(笑)
メダカの投入は水質が安定してから
水道水は人にとってはいい水ですが、それがメダカにとっていい水とは限りません。
そのためプラ舟に入れた水をメダカにとっていい水に変える必要があります。
といっても特別難しいことではありません。
なぜならしばらくの間放置しておくだけでいいからです。
塩素の除去
水道水には塩素が含まれているので、それを取り除きます。
テトラ・コントラコロラインのような塩素を取り除く中和剤もありますが、塩素は屋外に1~2日放置しておけば勝手に抜けるので無くても問題ありません。
バクテリアを増やす
もう一つ重要なことはメダカの糞などから発生するアンモニアなどの有害物質を分解するバクテリアを増やすことです。
アンモニア(メダカにとって有害)を分解するバクテリアをニトロソモナス、ニトロソモナスがアンモニアを分解して作られた亜硝酸(アンモニアほどではないけどこれも有害)を分解するバクテリアをニトロバクターというらしいのですが、これらのバクテリアをプラ舟に定着させる必要があります。
バクテリアを定着させる方法ですが、既に何か魚を飼っている人であれば非常に簡単です。
飼育容器内のあらゆるものにバクテリアは住み付いているので、その中にある水草や石などを少し持ってくればOKです。
「魚飼ってないし、そんなもん家にねーよ!」
と言う方もいるかもしれませんが心配無用です。
これらのバクテリアは空気中に漂っているので放置しておけば勝手にプラ舟の中で増え始めます。
ただし増えるのに時間がかかるので最低でも1週間以上はメダカを入れずに待ちましょう。
※メダカを入れるまでの期間については人によって意見が異なり、2週間以上は必要という人もいます。
ただ、個人的にはいきなりたくさんメダカを入れなければ1週間くらいで良いのではと考えています。
メダカは少しずつ増やしていこう
水を入れてしばらく経ったら、ようやくメダカを入れることができます。
ただし、先ほどお話ししたバクテリアが十分に増えていない状態なので、いきなりたくさん入れないようにしてください。
初めのうちは「数が少なくて何か寂しいな。」と思うくらいの方がいいです。
様子を見ながら少しずつ数を増やしていきましょう。
今回私が購入したプラ舟は容量が100Lあるので、かなりの数のメダカを入れることができると思いますが、まずは今飼っている30匹弱のメダカで様子を見たいと思います。
そして今の状態では見た目が殺風景なので、様子見している間に水生植物を植えてみたいと思います。