先日部屋を片付けていた時に昔使ったルアーがたくさん出たのですが、その中にリップが取れていたミノーがありました。
最初は捨ててしまおうかと思いましたが、廃盤となっているルアーで入手出来ない物であることと、リップ以外は状態が良かったので捨てるのに躊躇していました。
上手く再利用できないかと調べてみたところ、リップを修復する方法があることが分かったので見様見真似でやってみました。
・リップの折れたルアーを修復したい人
今回修復するルアー
今回修復するルアーはボーマーのロングAです。
折れてしまったのか自分で取ったのか覚えていないのですが、どういう訳かリップが無くなってました。
容易に入手できる物なら新しい物を買った方が早いのですが、今回修復する写真の物はプロ15Aという廃盤のモデルなので新品で購入する事が出来ないため直すことにしました。
ちなみにこのプロ15A、右側面にはジャークベイトの使い手として有名なアメリカのバスプロ、ジム・ビッターのサインが入っています。
でもジム・ビッターが使うジャークベイトってスミスウィックのラトリンログのイメージが強いのですが、ロングA使ってましたっけ?
用意する物
リップの修復作業のために必要な物の紹介です。
修復するルアーと同じルアー
リップの型取りのために同じルアーが必要になります。
本来なら同じロングA(プロ15A)を用意するべきですが、同じ物を持っていないためノーマルのロングA(15A)を使用しました。
目玉の出っ張りが無いこととカラー以外は同じなのでこれで問題ないと判断しました。
おゆまる
おゆまるはお湯で温めると柔らかくなり、冷えると固まるプラスチック製の粘土です。
これでリップの型を作ります。
おゆまるはダイソーやセリアなどで売っています。
UVレジン
リップの材料にはダイソーで購入したUVレジンのハードタイプ(写真左)を使用します。
本来リップの修復作業ではプラリペアという修復キットを使うのが定番のようですが、ルアー1個の修復のために買うのも勿体ない気がしましたし、UVレジンも固まると結構強いのでこれでいけるのではないかと考えました。
その他
その他作業用の道具として型を固定するためのテープ、UVレジンを固めるためのUVライト、リップの形を整えるためのヤスリも用意しました。
新規に購入した物はありません。
修復の手順
ここからは作業手順の紹介です。
それほど難しい作業ではありません。
おゆまるをお湯に入れる
まず熱湯におゆまるを数分間置入れておきます。
しばらくすると固い板状だったおゆまるが水飴のように柔らかくなります。
リップの型を取る
おゆまるが柔らかくなったら、柔らかいうちに型取り用のルアーのリップに押し当ててリップの型を取ります。
おゆまるが冷えて固まったらルアーを外します。
これで型の完成です。
修復するルアーに型を取り付ける
出来上がった型を修復するルアーに取り付けます。
今回は修復するルアーと型を取ったルアーが異なり、目玉が出っ張りが型に干渉するので、その部分はカットしました。
リップの整形中に型が動かないようにテープで固定しました。
UVレジンを流し固める
型を取り付けたらUVレジンを流し込みます。
UVレジンを入れたらリップの水を受ける面が水平になるように保持し、UVライトを照射して固めます。
UVレジンが固まったら型を取り外します。
バリを取り仕上げる
最後にヤスリでバリを取り形を整えたら完成です。
まとめ
今回初めてリップの修復をやってみましたが、思った以上に簡単に出来ました。
修復後ルアーを浴槽で泳がせてみましたが、泳ぎも問題無さそうでした。
万が一真っ直ぐ泳がない場合は、アイを曲げるかリップを削るなどのトゥルーチューンである程度は対応出来ると思います。
ただ耐久性は未知数なので、そこは実釣で確認する必要がありそうです。
ダメそうならプラリペアで再チャレンジしてみるつもりです。