釣り

【釣り】自動ハリス止めで付けたハリスはどのくらいの力に耐えられるか調べてみた

前回シモリウキの仕掛けの作り方を紹介しましたが、そこでは自動ハリス止めを使ってハリスを留めていました。

自動ハリス止めはハリスを引っ掛けるだけで良いので本当に楽チンです。

しかし、引っ掛けるだけなのですぐに切れたり抜けたりするんじゃないかと不安に感じる方も多いと思います。

そこで実際にはかりを使ってどのくらいの耐力があるのか調べてみました。

こんな人におすすめ
  • 自動ハリス止めの強さが気になる人

テストに使用した物

ここでは今回のテストで使用した物を紹介します。

ハリス

一般的に自動ハリス止めは1.0号以下のハリスで使われることが多いです。

そこでテストに使う糸は東レの銀鱗0.6号にしました。

昔からあるごく普通のナイロンの釣り糸です。

接続金具

自動ハリス止めは実際に私が使っているささめ針の一発ハリス止を使用します。

比較対象に使う丸カンはパッケージが無いので銘柄が確認出来ませんでした。

はかり

はかりは家にあった写真のデジタルのはかりを使います。

釣具店で購入した物で、値段は1800円くらいの物です。

テスト方法

ここではどんな物をどのようにテストしたかを紹介します。

測定対象

まず測定するハリスの留め方を紹介します。

自動ハリス止めに引っ掛ける(結びコブ付き)

今回一番知りたい自動ハリス止めを使った留め方です。

ハリスに結びコブを作り引っ掛けるという一般的な方法です。

自動ハリス止めに引っ掛ける(結びコブ無し)

自動ハリス止めを使う場合、ハリスに結びコブを作らなくていいと言う方もいます。

そこで結びコブを作らず引っ掛けただけの物も測定することにしました。

丸カンにチチワで取り付け

自動ハリス止めと並んで小物釣りでよく使われる丸カンです。

釣りの本によく書かれている、ハリスにチチワを作って取り付ける方法です。

丸カンにユニノットで結ぶ

丸カンにユニノットで結ぶ方法も試してみることにしました。

測定方法

測定方法は写真の様に接続金具とハリスを繋ぎます。

写真は横向きになっていますが、測定する時ははかりを上にしてハリスを下に引っ張ります。

そしてハリスが切れた、もしくは抜けた時の荷重を3回ずつ測定します。

ちなみにこのはかりはハリスが切れた瞬間の荷重を記録出来ません。

そこではかりの液晶画面を動画で撮影し、後で動画を確認して切れた瞬間の荷重を測定することにしました。

テストして分かった事

測定結果と結果についての考察をまとめてみました。

測定結果

ハリスが切れた(抜けた)時の荷重を測定した結果、以下の様になりました。

留め方切れた(抜けた)時の荷重
自動ハリス止め(結びコブ無し)500~600g
自動ハリス止め(結びコブあり)600~700g
丸カン(チチワで取り付け)700~1,000g
丸カン(ユニノットで結節)500~600g

最も強度があったのは丸カンにチチワで取り付けた場合です。

自動ハリス止めで留めた場合はそれに比べて30%くらい強度が落ちる結果となりました。

あと結びコブはあった方が若干強かったです。

意外だったのは丸カンにユニノットで結んだ方法で、これが自動ハリス止めで留めた場合と大差ない結果となりました。

結び目の切れ方

測定で切れたハリスを観察してみました。

ハリスに結びコブを作ってに自動ハリス止めに引っ掛けた場合は、ハリスを挟んだ箇所から切れました。

ハリスに結びコブを作らずに自動ハリス止めに引っ掛けた場合は、ハリスが切れずに抜けました。

丸カンにチチワで取り付けた場合は、丸カンに接している箇所で切れました。

写真はありませんが、ユニノットで結んだ場合も同様に丸カンに接している箇所で切れました。

丸カンにユニノットが弱い理由

上でも述べましたが、丸カンにユニノットで結んだものが思った以上に強度が出ていませんでした。

はじめは私の結び方が悪いのかと思いましたが、何度やっても同じでした。

ユニノットってこんなに弱かったっけ?と思い試しにヨリモドシにユニノットで結んだ物を測定した結果、1,100~1,300gほどまで切れました。

丸カンに結んだ時と全然違います。

同様にチチワで取り付けた物も測定してみましたが、こちらも1,000~1,200gと丸カンより強度が出ていました。

切れた部分を観察してみると、丸カンに結んだ時と切れ方が全然違っていました。

ヨリモドシの場合だと結び目から少し離れた箇所で切れていました。

チチワで取り付けた場合も同様で、チチワの結び目のすぐ近くで切れていました。

原因は糸がかかる部分の形状だと思います。

ヨリモドシは上の図の左側の様に糸がかかる部分の断面形状が丸くなっています。

一方で丸カンの場合は糸がかかる部分の断面形状が四角くなっています。

そのため角の部分に力が集中して糸が切れやすくなったのではないかと考えます。

強度を出したいなら、結び方だけでなく接続金具の形状も気にした方がいいということが分かりました。

でもあまり気にしなくていいのかも

今回調べてみて自動ハリス止めを使った場合、ヨリモドシに結んだ場合と比べると約半分くらいの強度になるということが分かりました。

ただ、だからといって自動ハリス止めを使うのは止めた方がいいというつもりは全くありません。

というのも自動ハリス止めを使った仕掛けで狙う主なターゲットは、小ブナ、タナゴ、ハゼ、テナガエビなどです。

狙う魚が100gにも満たないので、強度が落ちていたとしてもまだまだ余裕があるのです。

コイなどの想定外の大物がかからない限り、切られる心配はしなくてもいいと思います。

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