パーツ取り寄せに時間がかかったり、他の用事で作業ができなかったりと色々ありましたが、ようやく私のミストラルをフロントダブルにする時が来ました。
先に結論を言ってしまうと、後述するある問題により作業を中断してしまいましたが、今回は作業の途中までを紹介します。
- クロスバイクやMTBをフロントダブルに変更したい人
用意する物
ここでは今回の作業で用意した物を紹介します。
新規に購入したアウターワイヤー以外の写真はありませんがご容赦ください。
部品一式
まずは組み付ける部品一式です。
具体的にはクランク、フロントディレイラー、フロントシフターです。
部品の詳細については「クロスバイクのフロントダブル化(計画編)」を参照してください。
それから前回記事を書いている時にシフトのアウターワイヤーが無いことに気付いたので購入しました。
写真のアウターワイヤーはスポーツデポで売っている物で、現在リヤシフトに使っているアウターワイヤーと同じ物です。
アウターワイヤーはブレーキ用とシフト用があるので間違えて購入しないようにしましょう。
工具類
部品の交換・取付作業なので当然工具も必要です。
今回の作業で使用する工具は以下の通りです。
(作業を途中で中断したため今回使っていない工具もあります。)
六角レンチ
ほとんどの部品は六角穴付きボルトで固定されているので、これが無いと話になりません。
ペダルレンチ
ペダルの着脱に使用します。
今回は今使っているペダルをそのまま流用します。
クランク取付工具
ミストラルに元々付いているクランクはスクエアタイプなのですが、私のミストラルはフロントシングルにする際にホローテックに変更しています。
そのためクランクの着脱時にこれが必要になります。
スクエアタイプのクランクの場合クランク取付工具は要りませんが、代わりにコッタレス抜きやモンキレンチが必要になります。
ミッシングリンクプライヤー
私の場合チェーンはミッシングリンクで繋いでいるので、チェーンを外す際に使います。
ピンでチェーンを繋いでいる場合はチェーンカッターが必要です。
ワイヤーカッター
シフトワイヤーとアウターワイヤーを適当な長さにカットするために使います。
プラスドライバー
フロントディレイラーの微調整に使います。
ラジオペンチ
シフトワイヤーの調整時にワイヤーを引っ張ったり、ワイヤーの端末がほつれないように取り付けるキャップをかしめるのに使います。
その他
パーツと工具以外で用意した物は以下の通りです。
手袋
ケガや手が汚れるのを防ぐために使います。
パーツクリーナー
パーツを外した際に古いグリースを落としてキレイにするために使います。
グリース
パーツクリーナーで古いグリースを落とした後塗り直します。
クランクの軸部分や各パーツのネジ部に使用します。
潤滑油
作業のためにチェーンを外すので、ついでに洗浄してその後注油します。
ウエス
パーツの汚れや油分を拭き取るのに使います。
新聞紙
外したパーツを玄関のタイルの上に直置きすると砂などが着いてしまうので、これを敷いておきます。
作業手順
必要な物が揃ったのでいよいよ作業開始です。
クランクの交換
まず今ついているクランクを外し、新しいクランクに付け替えます。
まずチェーンを外します。
クランクの交換だけなら外す必要はありませんが、今回はフロントディレイラーを取り付けるためチェーンを外さなければなりません。
私の場合はミッシングリンクで繋いでいるので、専用のプライヤーで外します。
チェーンを外す時は外す箇所の両側を針金などで繋いで固定しましょう。
これをやらないと外した時にリヤディレイラーのバネの力でチェーンが飛ぶので危険です。
(チェーンカッターで外す場合も同様です。)
チェーンが外れました。
次はクランクを外す作業です。
六角レンチで左側のアームを外します。
ボルトを外したら、クランク取付工具でアームの軸に付いているキャップ(?)を外します。
注意
アームのボルトは2箇所ありますが、交互に少しずつ緩めましょう。
そうしないとネジ穴が傾いてしまい上手く外せません。
左側のアームが外れたら右側から引っ張ればクランクが外れます。
外したクランクはまたフロントシングルにするかもしれないので保管しておきます。
クランクを外したついでにボトムブラケットをパーツクリーナーとウエスでキレイにします。
新しいクランクの軸にグリースを塗ります。
右側からクランクの軸をボトムブラケットに差し込みます。
左側のクランクアームをボルトで固定します。
アームを付けたらクランク取付工具でアームの軸にキャップ(?)を取り付けます。
緩める時と同様にアームのボルトは交互に少しずつ締めましょう。
これでクランクの取り付けは完了です。
フロントディレイラーの取り付け
クランクの次はフロントディレイラーの取り付けです。
詳しい取付方法はシマノのホームページにディーラー向けのマニュアルがあるのでそれを参照した方がいいです。
(他のパーツにも言えることですが、マニュアルは作業前に必ず目を通した方がいいです。)
フロントディレイラーをフレームに固定します。
このディレイラーの場合はクランプをボルトで締めるだけです。
フロントディレイラーには本体とは別にクランプに取り付けるアダプターがありますので、付け忘れないようにしましょう。
アダプターが無いとしっかり固定出来ない上にフレームに傷が付きます。
(私は上記のミスをやらかしました。)
ディレイラーはアウターリングとの隙間が3mmくらいになる位置に固定します。
ボルトを締める時に高さや向きが微妙にずれるので、位置合わせは結構難しかったです。
チェーンリングの歯の高さはバラツキがあるので、ディレイラーを取り付けた後クランクを回して歯が当たらないことを確認した方がいいです。
フロントシフターの取り付け
次はシフターの取り付けです。
ハンドルの左側に付いているグリップ、ブレーキレバー、バーエンドバーを外します。
シフターを通した後外したパーツを戻してボルトで固定します。
戻す時は各パーツの取り付け角度が右側と同じになるようにします。
シフターワイヤーの取り付け
フロントディレイラーとシフターをシフトワイヤーで繋ぎます。
今回は購入したシフターにワイヤーが最初から付いているので、
ハンドル周り(シフター~フレームのガイド間)に使用するアウターワイヤーを取り付けるため、必要な長さにカットします。
アウターワイヤーは長すぎるとたるみが大きくなって見た目が悪いですし、逆に短すぎるとハンドルを回した時に突っ張ってしまいます。
少し長めに切って様子を見ながら少しずつ短くしていくといいと思います。
アウターワイヤーをカットしたら両端にキャップを被せます。
キャップは単体でも売っていますが、大抵はアウターワイヤーを購入した時に付属しているので余程のこだわりが無ければ付属品で十分です。
シフトワイヤーをアウターワイヤーに通し、アウターワイヤーの両端をシフターとフレームのガイドに差し込みます。
これでシフター側の作業は完了です。
最後の最後で問題発生!
後はシフトワイヤーをフロントディレイラーに繋いで調整すれば一丁あがり!
のはずだったのですが、ここで重大な問題が発生しました。
シフトワイヤーのルートは色々ある
上の絵はシマノのホームページに掲載されていた物です。
下記が掲載元のURLになります。
https://bike.shimano.com/ja-JP/technologies/component/details/side-swing-front-derailleur.html
この絵を見て分かるようにシフトワイヤーのルートは3パターン存在します。
そして私のミストラルのルートは上の絵の「ダウンルート」になります。
ルートによって使えるディレイラーも変わってくる
さらに厄介なのがこのルートによって使えるディレイラーも変わってくることです。
今回取り付けたフロントディレイラー「FD-M3120-M」は上の絵の「効率的なルート」で使用するタイプになります。
つまり本来ミストラルには使えないディレイラーということになります。
ディレイラーを選ぶ際にチェーンリングのサイズとフレームへの取り付け方法しか見ていなかったため、今回のような結果を招くことになってしまいました。
やむを得ず作業中断
現時点ではどうにもならないので作業をひとまず中断し、チェーンとペダルを取り付けました。
今後どうするかについてですが、解決策はありますので現在その準備をしている所です。
どのような対策にするかについては次回紹介したいと思います。