屋外でメダカを飼育している人にとって、一番の心配事は台風や大雨ではないかと思います。
特に9~10月は頻繁に台風が発生し日本に上陸します。
さらに近年は6~7月の梅雨に降る雨の量も増え、昔では考えられないような凄まじい物になりました。
屋外での飼育は日光の影響かメダカも植物も元気に育ちますが、悪天候によって被害を受ける可能性もあるので対策が必要です。
- 屋外でメダカを飼育している人
実際にどんな被害が起きるのか
では台風や大雨が直撃したらどうなるか?
私が過去に体験した物も含め、想定される被害は次のような物があります。
飼育容器が倒れる
容量の大きい容器はそれなりに重量があるため心配いらないと思いますが、小さい容器の場合は強風でひっくり返る可能性があります。
特にポリバケツなどの軽量な容器の場合は水が入っていても軽いため要注意です。
増水で生体が流される
激しい大雨で急激に増水した場合、溢れた水と一緒にメダカなどの生体が外に流れ出てしまう可能性があります。
日除けが飛ばされる、または壊れる
屋外飼育で強いは陽射しを遮るために簾や遮光ネットを使うことが多いです。
しかしこれらは強風に滅法弱いです。
年月が経った簾なんかはバラバラになってしまうこともあります。
レイアウトが崩壊する
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水生植物の育成も楽しんでいる方の場合、レイアウトに拘っている方も多いと思います。
しかし台風が来ると強烈な雨と風によってレイアウトは見事に崩壊します。
特に背の高い植物は風に弱く、上の写真の様に無残な状態になります。
(写真の倒れているのはミニパピルスです。)
対策方法
では台風や大雨に備えて何をすればよいのか?
ここでは私が実践している対策をいくつか紹介します。
屋内に避難させるのがベスト
一番の理想は屋内などの雨や風が当たらない所に飼育容器を動かすことです。
これに勝る対策はありません。
プラスチック製で且つ容量が20ℓ以下の小さい容器なら、水を少し減らせば持って運ぶことが出来ます。
面倒くさがらずにやりましょう。
増水の対策
ここでは急な大雨による増水でメダカが流されないようにする対策を紹介します。
大雨に備えてあらかじめ水の量を減らしておく
大雨が来ることが分かっていて且つ時間があるのなら、少し水を抜いて水面の位置を下げておくのも有効です。
ただしこれは一時しのぎにしかなりません。
飼育容器にオーバーフロー対策をする
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増水にはあらかじめ飼育容器にオーバーフローの対策を施しておくのが一番です。
私の場合メダカの飼育をしているプラ舟は改造してオーバーフロー対策をしています。
(改造方法は過去記事にありますのでそちらを参照ください。)
![](https://hanotaka.com/wp-content/uploads/2021/09/8536e23c485e0fb3a024594ab738d092-1.jpg)
睡蓮鉢は加工することが出来ないので上の写真の様に布を洗濯ばさみで留めておきます。
布はタオルでも軍手でも水を吸う物なら何でも構いません。
睡蓮鉢の内側に垂らした部分から水を吸い込みます。
この方法は睡蓮鉢以外の容器でも有効です。
布が水面に付かなくなるまで排水し続けるので、内側に垂らす部分(写真の黄色い丸)を長くしすぎると睡蓮鉢の中の水が無くなってしまいます。
垂らしは出来るだけ短くしましょう。
![](https://hanotaka.com/wp-content/uploads/2021/09/f14685686ecaa294d8ff79df1ff296f3.jpg)
こんな感じで睡蓮鉢の中の水が布を伝って外に排水されます。
![](https://hanotaka.com/wp-content/uploads/2021/09/f24f74b543f0c1eeac8ffe48db4e35df.jpg)
このように2つ以上付けておけば排水性能もアップします。
飼育容器に雨水が入らないようにする
上記のオーバーフロー対策でも心配なら、飼育容器に雨水が入らないようにする方法があります。
具体的には容器の上に板を置いたり、ビニールシートで容器ごと覆ったりします。
重しを置いたり、紐で縛るなどして風で飛ばされないようにしましょう。
強風の対策
ここでは強風による被害を軽減する方法を紹介します。
日除けは外しておく
台風の時は日が出ていないので、日除けは必要ありません。
風が弱くなるまで外しておくのが安全です。
風で容器が倒れないように固定する
風で倒れそうな小さい容器の場合は屋内に避難させるのが一番ですが、それが出来ない場合はブロックなどの重くて動かない物に紐で固定するなどして対策します。
小さい容器が複数ある場合は容器同士を縛っておくのも有効です。
1個は小さく軽くても、何個か纏まればかなりの重さになるので強風で飛ばされにくくなります。
レイアウトが崩れるのは諦める
台風が来ると植物が倒れたりしてレイアウトが崩れてしまいますが、これは仕方がありません。
背の高い植物を鉢植えにしている場合、強風時は必ず倒れます。
その場合無理して倒れないように対策するより、そのまま倒れたままにしておいた方がいいかもしれません。
風が弱くなり落ち着いてから元に戻しましょう。
屋外飼育をするなら事前に考えておくべき
ここまで私が実施している台風、大雨の対策を紹介しました。
屋外で飼育する以上、年に数回は台風や大雨、強風に見舞われることになります。
台風が来る直前になってから対策を考えるのではなく、飼育前にあらかじめ対策を考えておき、必要な物は事前に揃えていくといいと思います。
必ず使うことになるので絶対無駄になりません。
また、天気予報も毎日欠かさずチェックするようにしておきましょう。