当ブログを開設して約9か月ほどになりますが、現時点で一番アクセスが多いのが「クロスバイクをフロントシングルにして感じたこと」という記事です。
私自身は色々な理由からフロントダブルにしてしまいましたが、アクセス数を見るとフロントシングルに関心を持っている方が非常に多いことが分かります。
クロスバイクやMTBをフロントシングルにする上で必要になってくるのがナローワイドのチェーンリングですが、有名なメーカーの物だと結構高いです。
もっと安い物はないかとAmazonで調べてみると、中華の安いチェーンリングが色々出てきますが、
「これって大丈夫なの?」
と不安になる方も多いと思います。
そこで今回は実際に中華の安物チェーンリングを購入しフロントシングルにしたことがある私が、使用した感想についてお話しします。
- クロスバイクやMTBをフロントシングルにしてみたい人
- 中華のチェーンリングに興味がある人
実際に購入したチェーンリングについて
![](https://hanotaka.com/wp-content/uploads/2021/12/d98b6883b1ed8a1cd648a68a89dd5b43.jpg)
上の写真が実際に購入して使用したチェーンリングの1つ(38T)です。
ここではこのチェーンリングについて、仕様や購入した動機などについてお話しします。
名無しの中華チェーンリング
実際に私が購入した物は以下の商品になります。
商品名が
「チェーンリング 30T 32T 34T 36T 38T 104BCD Mutte MTB レース バイク シングル 狭い 広い ラウンド チェーンリング (ブラック, アルミニウム合金)」
と非常に長いです。
具体的な商品名は無く、仕様が長々と書かれているのは中華製品あるあるです。
在庫が無くなったのか、私が購入した2年前に比べラインナップが少なくなっていました。
私が購入したのは32T,34T,36T,38Tの4種類です。
複数購入したのは走る場所に応じてギヤ比を変えるためです。
カラーはレッドとブラックの2色が選べますが、個人的に赤が好きな色なのでカラーは全てレッドにしました。
非常に珍しい8/9速対応
商品ページに記載されていたチェーンリングの仕様は以下の通りです。
・ボルトセンターの直径:104ミリメートル, ギアサイズ:36T, 形状:ラウンド
・狭幅の広い歯のプロファイリングはchainguideせずにチェーン落ちを防止します
・8/9/10/11スピードチェーンに対応
・シングル歯正および負のディスク
・材質:7075アルミ
Amazon商品ページより引用
商品名もそうですが、英語で書かれていた文章を日本語を知らない人が翻訳ソフトで訳したような文章になっています。
英語のままでいい物まで日本語にしてしまっているため、かえって分かり辛くなっています。
突っ込みどころ満載の紹介文ですが、特筆すべきは8速と9速に対応しているという点です。
本来フロントシングルはMTB界隈でリヤのギヤが多段化したことにより、
「リヤのギヤが増えたからフロントの変速って要らなくね?」
って発想で作られたシステムだと認識しています。
つまりリヤのギヤが多いという前提条件のもとで成り立ってるシステムなので、8速用とか9速用のパーツはほとんど無く、多くが10速から対応という状態です。
一方市場に出回っているクロスバイクのほとんどは8速か9速なので、それらのパーツを付けようと思ったらまず10速に改造しないといけないということになります。
私自身ミストラルを8速から9速に改造していますが、パーツの交換とディレイラーの調整でかなり苦労しました。
しかも10速からパーツの値段も一気に上がるので出費もキツいです。
そういう訳でクロスバイクや安価なMTBに乗っている人にとって、8速や9速に対応しているというのは非常にありがたいことなのです。
なんでカタツムリ?
![](https://hanotaka.com/wp-content/uploads/2021/12/fb5eb5141d94c1114d4bea590c899176.jpg)
このチェーンリングですが、ロゴマークがカタツムリで大小様々な「SNAIL」の文字が散りばめられています。
(SNAILはカタツムリとか巻貝という意味です。)
カタツムリって物凄く動きが遅い生き物ですが、なぜそんな生き物を自転車部品のロゴマークに採用したのか意味が分かりません。
ロゴのデザインは性能には影響しませんが、自転車部品なんだから疾走感を出すためにもっと機敏に動く生き物にすれば良かったのにと思います。
フロントシングルにしてみる
現在の私のミストラルはフロントダブルになっていますが、このチェーンリングを装着した状態をお見せするために一時的にフロントシングルにしてみました。
工程の写真が無く非常に大まかになりますが、フロントシングル化の手順は以下のような感じです。
(以下の手順はリヤの変速を変えない場合です。)
- チェーンを外す。
- フロントディレイラーとフロントシフターを外す。
- フロントシングルのチェーンリングを付けたクランクに交換する。
- チェーンの長さを調整し付ける。
③については元々ついているクランクを確認し、チェーンリングがボルトで固定されているタイプならチェーンリングを外して付け替えればOKです。
チェーンリングがリベットで取り付けられているクランクの場合は、チェーンリングが外せないので別にクランクを用意する必要があります。
私のミストラルのクランクはチェーンリングがリベットで取り付けられているタイプなので、FC-MT300-3というクランクを別途購入し、チェーンリングを付け替えました。
(さらに言うとそのクランクを取り付けるために、ボトムブラケット(BB)もスクエアタイプからホローテックタイプに交換しました。)
![](https://hanotaka.com/wp-content/uploads/2021/12/e6eac0bebca6f9c505ed86bcad4dc774.jpg)
フロントシングルに改造した後の写真です。
見た目に関しては賛否あるかもしれませんが、個人的には悪くないと思います。
黒いボディにチェーンリングの赤が結構いいアクセントになってます。
見た目やブランドイメージを気にしないなら問題なし
このチェーンリングでフロントシングルにした状態で1000km以上は走ってきましたが、走行中にチェーンが外れたことは一度もありませんでした。
このチェーンリングは改造前の8速と改造後の9速の両方で使用していますが、Amazonの商品ページに掛かれている謳い文句通りどちらでも問題なく使用出来ました。
またチェーンリング自体も歯が摩耗し塗装が剥げてはいるものの、歯が欠けるなどの大きな損傷はありません。
ギヤをロー側にするとチェーンラインがキツくなりチェーンが、チェーンリングの歯に引っかかるような感触が少しありますが個人的には許容範囲です。
街中を走る分には何の問題もありませんので、見た目が気にならなければフロントシングル入門にはもってこいだと思います。
やっぱり有名ブランド品がいいという方へ
![](https://hanotaka.com/wp-content/uploads/2021/12/b226c2a62dd99f7116792b3ac9b98b55.jpg)
「安いし問題ないのは分かったけど、こんな得体のしれないメーカのはヤダ!」
っていう方もいると思います。
代替案としてシマノのZEEというMTBコンポ用のチェーンリングを使うという方法があります。
ナローワイドではありませんが、正真正銘フロントシングル用のチェーンリングです。
言うまでもありませんが、シマノは自転車乗りなら知らない人は絶対にいない有名ブランドです。
有名ブランドなのに2000円ほどで購入出来ます。
本来10速用のチェーンリングですが、私が試した限りでは9速でも問題なく使えます。
もちろん走行中にチェーンが外れたことは一度もありません。
シマノが推奨している使い方ではないので声を大にしておすすめ出来ませんが、興味がある方は自己責任で試してみてください。
私が購入した物は38Tですが、34Tと36Tもあります。