ルアーフィッシングをやっている方なら必ずどこかでマッチ・ザ・ベイトという言葉を聞いたことがあると思います。
ルアーの大きさや色を狙う魚が実際に食べている物に似せましょうという考え方です。
非常に理にかなっているように思えますし、実際に多くの人がこの方法を取り入れています。
私も以前は気にしていましたが、最近ではあまり考えなくなりました。
今回はその理由についてお話ししたいと思います。
ルアーセレクトでよく迷う人
本題に入る前に
まず先にお伝えしたいのですが、私はマッチ・ザ・ベイトという考え方やそれを実践している人達を否定するつもりは全くありません。
その方法で私なんかよりたくさん釣っている人が世の中に大勢いるのも事実だからです。
それに私が釣ったことが無い魚や出くわしたことが無いシチュエーションではマッチ・ザ・ベイトが本当に必要な場面があるのかもしれません。
また私はルアーを魚が食べている物に似せるという事はしませんが、狙っている魚が何を食べているのかを知ることは狙う場所を決める上で良いことだと思っています。
あくまで私自身がこれから述べる理由から実践しなくなったというだけの話なので、その辺はご了承ください。
なぜマッチ・ザ・ベイトを考えなくなったのか
ここから本題に入りますが、私がマッチ・ザ・ベイトを考えなくなった理由として以下の6つが挙げられます。
そもそも何喰ってるのか分からない
マッチ・ザ・ベイトを実践するには狙っている魚が何を食べているかを知る必要があるのですが、そもそもそれが何なのかが分からないというケースが多いです。
特に今まで釣ったことが無い魚や初めて行く釣り場なら尚更です。
(詳しい人が同行していれば話は違ってきますが。)
例えばイワシの群れがボイルしているところにいる魚であればイワシを食べているというのは容易に想像出来ますが、そんな分かりやすいケースばかりではありません。
「ここの○○は××を食べている」なんて話もよく聞きますが、釣った魚を持ち帰り捌いてみたら全然違う物が出てきたなんてケースも経験したことがあります。
ルアーを揃えるのが大変
仮に何を喰っているか分かったとしても、今度は別の問題があります。
魚が食べる物はいつも同じと言う訳ではなく、季節などによって変わってきます。
エサのサイズもいつも一緒ではありません。
それらを想定してルアーを用意するとなるとかなり多くのルアー必要になり、金額的にもタックルボックスの容量的にもきついです。
狙う場所で使えるルアーが大体決まってしまう
マッチ・ザ・ベイトの考え方でルアーを選ぶ場合、5cmくらいの小魚を食べている魚を狙う時はそのサイズのミノーやワームを使うという事になります。
しかし、そのターゲットが物凄く遠い所や深い所にいる場合、それらのルアーでは魚のいるところまで届かないので、メタルジグなどある程度大きく重量があるルアーを使わざるを得ません。
このように狙うのが難しい場所になるほど使えるルアーの選択肢が限られてしまいます。
魚がいるところにルアーを届けなければ絶対に釣れません。
魚が普段食べていない物をエサにしても釣れる
これはエサ釣りの話になりますが、狙っている魚が普段食べないような物をエサとして使用しているケースが多数あります。
というか普段魚が食べている物をエサにして釣るケースの方が少ないと思います。
例えば鯉を釣る時に食パンを使う所謂パン鯉という釣り方がありますが、普段水中にいる鯉が陸上で人間が作ったパンを日常的に食べているはずがありません。
普段魚が食べていない物で釣れるなら、ルアーも食べている物に似せる必要が無いのではと考えています。
魚がルアーをエサと認識しているのか疑問
そもそもの疑問ですが、魚はルアーをエサとして認識しているのでしょうか?
私自身過去に周囲がエサ釣りで釣れていない中、ルアーを投げたら釣れたという経験をしたことがあります。
そういった経験から、ルアーには食欲以外の理由で魚に口を使わせる効果があるのではないかと考えています。
ルアーの中には実際に魚が食べている物とは似ても似つかない物が結構あります。
特にバス用のルアーにはそういった物が多く、スピナーベイトやラバージグなんかがいい例です。
誰かは分かりませんが、これらを最初に作った人は何かの生き物に似せようとしたのではなく、バスの興味を引く要素だけを考えて作ったのだと考えています。
リアル系のルアーでいい思いをした事が無い
これは個人的な話になりますが、私はリアル系のルアーでいい思いをことがあまりありません。
淡水だとアユやワカサギ、海だとイワシやサバといったリアルカラーは全然ダメで、何故か釣れるのはチャートとかピンクとか夜光色とかそんなのばっかです。
バスフィッシングをやっていた時も好きなルアーはスピナーベイトでしたし、どうもリアル系のルアーとは相性が悪いのかもしれません。
ではどうやってルアーを選ぶのか
では私はどのようにしてルアーを選択しているのかというと、狙う場所とアピール力の強さでルアーを選ぶようにしています。
上に書いたように狙う場所で使えるルアーがある程度絞れますので、あとはアピール力の強弱で決めています。
水が濁っている時や広範囲にアピールしたい場合はアピール力が強い(サイズが大きい、動きが激しい、色が派手など)ルアーを選び、ポイントが絞り込めている時や魚がスレていそうな時はアピール力が弱い(サイズが小さい、動きがおとなしめ、色が地味など)ルアーを選ぶといった感じです。
まとめ
今回は私がルアーフィッシングでマッチ・ザ・ベイトを考えなくなった理由についてお話ししました。
正直この考え方が正しいか分かりませんし、これといった実績のないど素人の考えなので、軽く聞き流して貰えればいいと思います。
ただ所有するルアーが少なくなるため、釣り場でのルアーセレクトに迷いが生じにくいことと、出費が減るというメリットも一応あります。