過去の記事で紹介しましたが、私のクロスバイクにはフロントライトが2つ付いています。
(2つ付けた理由については過去記事にありますので興味があったら読んでみてください。)
1つはハンドルバーにメインのライト、もう1つはフロントのVブレーキ付近にアダプターを付けて点滅メインのサブのライトを取り付けています。
ところが長距離を走っていると、サブライトがずれて向きが変わってしまうという問題がありました。
今までずれるたびに手で直していましたが、毎回直すのは面倒なのでライトがズレないようにアダプターを改造して対策しようと考えました。
- ライトアダプターの改造に興味がある人
ライトアダプターのバーが細すぎてしっかり固定出来ない
上の写真が問題のアダプターになります。
赤丸で囲ったバーの部分にライトのマウントを締め付けているのですが、アダプターのバーの直径が22mmと細いため目いっぱい締め付けてもズレてしまいます。
付けた直後は大丈夫なように思えましたが、やっぱり長距離を走ってみないと分からないものですね。
クロスバイクやMTBのハンドルバーの直径は、グリップ部分が22.2mmでクランプ部分が25.4mmです。
ちなみにロードバイクのドロップハンドルはグリップ部分が23.8mmでクランプ部分が31.8mmだそうです。
自転車のライトは基本的にクランプ付近に付けることになり、ライトを作っているメーカーもそれ前提でマウントを作っていますので、22mmのバーは細すぎるということになります。
3Dプリントでライトアダプターの改造パーツを作ってみる
ライトがズレる原因がバーが細いからだと分かれば対策は簡単です。
そう、バーを太くすればいいだけです。
改造パーツの3Dデータを作成
改造用のパーツを作るためにまず、3DデータをCADで作成しました。
今回作ったパーツの特徴は以下の様な感じです。
- 直径を太めの26mmに設定
- ライトのマウントが滑って回りにくくするため表面に溝を追加
- 軽量化とコストダウンのため筒状にし、十字のリブを追加して補強
ネジで取り付ける部分の形状は元のアダプターと同様に回り止めの溝を追加し、後でM5のネジ穴を作るために直径3.9mmの下穴を設けました。
今回もDMM.makeに製作依頼
以前シフトワイヤーを張り直す際にワイヤーのガイドをDMM.makeで作ってもらいましたが、それの仕上がりが結構良かったので今回も製作を依頼することにしました。
DMM.makeの使い方は以前紹介いましたが、3Dデータ(stlファイル)をアップロードして見積もりを貰ったら、材質と色と数量を指定して発注するだけです。
材質についてですが、前回製作したガイドはPA11を選択しましたが、今回はPA12を選択してみました。
どちらも同じポリアミドで値段も同じですが、PA12の方が若干強度が高いらしいのでそちらにしました。
色は前回同様ブラックを選択、費用は3000円くらいでした。
発注してから1週間ほどでDMMから送られてきました。
バリ等も無く非常にキレイに仕上がっています。
反対側から撮った写真です。
思った以上にガッチリとしているので、リブは無くても良かったかもしれません。
出来上がったパーツにM5のネジ穴を追加
このままでは取り付けられないので、直径3.9mmの下穴にタップを使ってM5のネジ穴を作りました。
このPA12という材質は硬くて、ポリプロピレンのような粘る素材ではないので簡単にネジ穴加工が出来ました。
改造パーツに付け替える
パーツが出来上がったのでいよいよ付け替えです。
といってもやることはほとんどありませんが。
元々付いていたバーを外す
まず元々付いていたバーを外します。
M5のキャップボルト1本で固定してあるだけなので、それを六角レンチで外すだけです。
これで元々付いていたバーが外せました。
大して汚れていませんでしたが、一応掃除しておきました。
新しいアダプターに付け替える
左が元々付いていたバーで、右が今回作ったバーです。
並べてみると直径4mmの違いって大きいです。
あとは作った物を取り付けるだけです。
ボルトは元々付いていた物をそのまま流用します。
あとはライトを付ければ作業完了です。
ライトがズレにくくなった
改造アダプターの感想ですが、直径が太いのに加え素材がザラザラして滑りにくいため、ライトがズレにくくなりました。
ただ空洞部分が丸見えなのはちょっとカッコ悪い気がするので、キャップでも作って塞ごうか考え中です。
耐久性については未知数なので、乗りながら経過を観察していきたいと思います。