前日Twitterでお話ししましたが、ちょい投げ用の釣り竿の穂先が折れてしまいました。
10年以上使っている竿なのでいい加減買い替えようかとも思いましたが、今月は色々出費が多く厳しい状態だったので直してみることにしました。
折れた釣り竿を直すというのは一見無理なように思えますが、振り出し竿で折れた場所が穂先の近くであれば今回紹介する方法で直すことが出来ます。
- 今使っている釣り竿の穂先が折れてしまった人。
知らないうちに折れていた

今回折れてしまった竿はシマノのスピンジョイ300HX-Tという投げ竿です。
長さ3m、標準オモリ負荷15号のややヘビーなちょい投げ竿です。
いつ頃購入したかは詳しく覚えていませんが、10年以上は経っていると思います。
実売価格が7000円くらいの安い竿なのでカーボン含有量が少なく、重くて感度も少々悪いですが、こういう竿は折れにくいので私は結構好きです。

そのスピンジョイですが、先日掃除中に穂先が微妙に曲がっていることに気付き、そこを触ったところトップガイドから数センチのところからポロっといってしまいました。
(上の写真がその折れた穂先です。)
買い替えるのはもったいないので直してみた
冒頭でもお話ししたように買い替えは厳しいということで直すことにしました。
使用した物と作業手順を紹介します。
今回の作業で使用した物
補修作業のために使用した物の紹介です。
ラジオペンチ

穂先を掴むのに使います。
先端が細くて曲がっている物が使いやすいです。
出来れば2つあるといいです。
カッターナイフ

穂先を削るのに使います。
細かい作業なので小さい物の方が使いやすいです。
ホットメルト(接着剤)

熱を加えると融けて冷えると固まるタイプの接着剤です。
このタイプの接着剤はホットメルト、ホットグルー、ホットスティックなど色々な呼び名があります。
写真の物はダイソーで購入した物ですが、それはグルースティックという名称でした。
本来はホットメルトガンとかグルーガンと言われるピストル型の工具にセットして使いますが、今回はそちらは使いません。
ライター

上記の接着剤を融かすのに使います。
火が点けば何でもいいですが、柄の長いタイプの方が火傷の心配が無く安全です。
手順①:トップガイドから折れたブランクを取り除く

まずトップガイドに差し込まれている折れたブランク(カーボンの棒の部分)を取り除きます。
トップガイドはホットメルトで接着されていますので、差し込んである部分をライター炙ります。
- ガイドを直接手で持つと火傷するのでラジオペンチで掴んでください。
- ホットメルトは100℃以下の温度で融けるので、ガイドに直接火を当てる必要はありません。写真は近付けすぎです。
- カーボンのブランクは燃えやすいので注意してください。

ガイドを熱したら、ブランクを掴んで引っ張れば抜けます。
この作業のためにラジオペンチが2つあると便利です。
手順②:穂先をカットして削る

折れた穂先をキレイにカットします。
短く切り過ぎないように注意が必要です。

そのままだと太過ぎでガイドに差し込めないので、先端1cmくらいをカッターで細く削ります。
- 削り過ぎないようにトップガイドを差し込んで確認しながら少しずつ削ってください。
手順③:トップガイドを接着する

ホットメルトをカッターナイフで削り取ったものをトップガイドの中に入れます。
ホットメルトは少量でしっかりくっ付きますので、たくさん入れる必要はありません。
その後ライターで炙りホットメルトを融かします。
- 炙る時はラジオペンチでガイドを持つようにしてください。

ホットメルトが融けたら冷えて固まる前に竿の穂先をガイドに差し込みます。
これで作業完了です。
まとめ
今回折れた竿を直してみましたが、特別な道具も必要なく思った以上に簡単に直すことが出来ました。
竿が数センチ短くなりましたが、使う分には問題なさそうです。
ただ竿自体が10年以上使っていてヘタっているので、またすぐ折れそうな気がしないでもないですが。