私は普段様々な用途でPCを使っていますが、毎日のように使っていると汚れも気になってきます。
本体には冷却用のファンがあるためホコリが引き寄せられますし、マウスやキーボードといった周辺機器も隙間にホコリが溜まりやすいです。
このホコリが非常に厄介で狭い隙間の入った汚れは取り除くのが難しいです。
また、水に弱い電子機器なので当然水洗いすることも出来ません。
そんな時に有効な手段の一つとして掃除用のスライムという物があります。
掃除用のスライムはPCショップなどで購入出来ますが、結構いい値段なので似たような物を自作してみました。
- PCなどに付いたホコリを取りたい人
掃除用のスライムとは
スライムというのは粘性のある液体と固体の中間みたいな性質を持った物です。
その性質を利用して、手が届かないような細かい所に付いたホコリを取り除くために作られたのが掃除用のスライムです。
対象の形状に合わせて変形する上に、それ自体に粘りがあるのでそれでホコリが取れるという仕組みです。
実際にそういった物がクリーニングジェルなどの名称で販売されています。
掃除用スライムを作ってみた
この掃除用のスライムは1回の使い切りではありませんが、ある程度汚れが溜まったら使えなくなりますし値段も決して安くありません。
何かいい手はないかと思い調べてみたところ、似たような物を作れるらしいので私も真似して作ってみることにしました。
スライムの作り方は色々な方法があるのですが、今回はそのうちの1つを紹介したいと思います。
用意する物
スライムの製作に当たり以下の物を用意しました。
スライムに色を付ける場合は絵の具なども使いますが、ホコリを取るのに色は必要ないので今回は使いませんでした。
洗濯のり
スライムのベースとなる材料です。
PVA(ポリビニルアルコール)の物なら何でもいいです。
100円ショップで購入しました。
重曹
写真重曹はカインズで購入しましたが、100円ショップの掃除用品売り場にもあります。
多分差は無いと思うので安い物で良いと思います。
コンタクトレンズ洗浄液
重曹を混ぜた洗濯のりにこれを混ぜると反応して固まります。
問題はコンタクトレンズの洗浄液の種類によってはスライムを作れない物もあるらしく、その点は注意が必要です。
今回使ったのはボシュロムのレニューですが、これで問題なく作ることが出来ました。
ボシュロムのレニューを選んだ理由は、私が行ったドラッグストアにこれしかなかったからです。
つまり、運よく当たり(?)を引けた感じです。
容器
材料を入れるのに使います。
かき混ぜるので材料の2倍以上の容量はあった方がいいと思います。
かき混ぜる物
材料をかき混ぜるのに使います。
割りばしやプラスチックのスプーンの場合、材料が固まってくるとかき混ぜている時に折れる可能性があるため金属製の物がおすすめです。
はかり
材料の重さを量るのに使います。
分量をキッチリ守って作らないと高確率で失敗するのではかりは必須です。
正確に重さを量れるデジタル式がベターです。
作り方
必要な物が揃ったので、製作に取り掛かります。
まず容器に洗濯のりを入れます。
今回はたくさん作るつもりはないので50gほどにしました。
洗濯のりに重曹を入れてかき混ぜます。
重曹の量は紹介している人により量が違うため、どのくらいが最適かイマイチよく分かりませんが、とりあえず3gほど入れてみました。
重曹を混ぜ終えたらコンタクトレンズ洗浄液を入れます。
一度にたくさん入れずに少しずつ加えていくのがコツです。
かき混ぜるとすぐに固まり始めます。
今回の場合は2gほどでちょうどいい硬さになりました。
手に取って固さをチェックします。
柔らかすぎると手にのりが残りますし、固すぎるとコンニャクのような固形に近い状態になってしまい引っ張ると伸びずに千切れてしまいます。
引っ張った時に少し伸びてから千切れ、手にのりが残らないくらいの硬さがベストな気がしますが、その固さにするのが難しいです。
実際に使ってみた
スライムが出来上がったので早速PCの掃除に使ってみました。
使い方は掃除したいところに押し付けて剥がすだけです。
今回はケースファンののフィルターを掃除してみます。
しばらく掃除してなかったのでかなりホコリが溜まってます。
ホコリのある所に作ったスライムをムギュッと押し付けます。
スライム使用後の写真ですがすっかりキレイになりました。
使用上の注意
細かいところの掃除に便利なスライムですが、注意しなければならないこともあります。
スライムの一部が付着することがある
写真はノートパソコンのキーボードです。
ホコリを取るためにスライムを使ったのですが、ホコリは取れたもののスライムの一部がキーボードに付着してしまいました。
このようにスライムが付着してしまうこともあるので注意が必要です。
スライムが柔らかすぎるとこの現象が特に起こりやすくなります。
長期保存が出来ない
市販のスライムは汚れが酷くなるまで何回か使うことが出来るのですが、この自作スライムは防腐剤などが入っていないため長期間の保存は向きません。
長期間放置しておくと悪臭が発生したりカビが生えたりすることがあります。
作る量を必要最小限にし、1回使ったらケチらずに捨てた方がいいです。
まとめ
見様見真似で掃除用のスライムを作ってみましたが、意外と簡単に作ることが出来た上にPCのホコリもそこそこキレイに取ることが出来ました。
材料もそれほど高くない上に、一度買ってしまえばたくさん作ることが出来るので非常にお得です。
しかし丁度いい固さに仕上げるのが難しく、スライムの出来が悪いとのりが掃除したい物に付着してかえって汚れるというリスクもあるので十分に注意してください。
その辺が心配な方は市販の物を使った方が安心です。