かなり前に記事で紹介した事がありますが、私の家には3Dプリンターが1台あります。
購入してから結構経ちますが、これといったトラブルも無く使えており、ちょっとした小物作りに重宝しています。
しかし、物足りなく感じる部分も出てきたため思い切って2台めの3Dプリンターを購入する事にしました。
3Dプリンターの購入を検討している人
2台めの3Dプリンターが欲しかった理由
1台目の3DプリンターはXYZプリンティングのダヴィンチnanoというプリンターですが、2年程使ってみてもう1台あったらと感じる部分も結構出てくるようになりました。
具体的な理由は以下の通りです。
大きい物を作りたい
ダヴィンチnanoは本体サイズが小さいため大きいサイズの物が作れません。
そのため大きい作品は諦めるか分割して組み立てるしかなく、200mm四方以上の物が作れるプリンターが欲しいと感じるようになりました。
PLA以外の素材も使ってみたい
3Dプリンターの素材は色々ありますが、ダヴィンチnanoは最も使われているPLAしか扱うことが出来ません。
強度のあるABSや柔らかいTPUも使ってみたいというのも理由の1つです。
汎用のフィラメントを使いたい
ダヴィンチnanoは純正のフィラメントしか使うことが出来ません。
純正フィラメントは重さあたりの値段が汎用品の2倍近くします。
小物ならいいですが、大物を作るのはコスト面でキツイです。
作業スピードをアップさせたい
3Dプリンターを使ったことがある方なら分かると思いますが、作品を作るのに結構時間がかかります。
大物なら10時間以上かかります。
2つ以上作りたい場合も結構あるので、2台あったらと以前から思っていました。
購入した3Dプリンター
そんな訳で2台めの3Dプリンターは、
- 200mm四方以上の物が作れる
- PLA以外の素材も使える
- 汎用フィラメントが使える
の3つの条件を満たしている物にしようという事になりました。
さらにオートレベリング機能やフィラメント切れの検知センサーも欲しい所です。
上記の条件を全て満たす物を探して見つけたのがCrealityのEnder-3 S1 Proという物です。
ネット上でも評判が良く、ユーザー数も比較的多く情報も集めやすそうなのでこれに決定しました。
組み立て作業
![](https://hanotaka.com/wp-content/uploads/2023/11/231206dd93ae98fc432839da2713a282.jpg)
注文して数日で届きましたが、箱の大きさと重さに驚きました。
ダヴィンチnanoが小さいだけで本来はこれが普通ですが。
![](https://hanotaka.com/wp-content/uploads/2023/11/7968b8b61601c9298a6e75995c201965.jpg)
ダヴィンチnanoは箱から出してすぐに使えましたが、これは自分で組み立てる必要があります。
![](https://hanotaka.com/wp-content/uploads/2023/11/9bf5fa3d0ae623c25d4cbde810c606cf-1.jpg)
これが説明書です。
最近海外メーカの商品は説明書に日本語が無いことも珍しくないのですが、これは日本語表記なので安心しました。
![](https://hanotaka.com/wp-content/uploads/2023/11/38005627307900417929e6997bca37f4.jpg)
組み立て手順が書かれているのでこれに従って組み立てていきます。
![](https://hanotaka.com/wp-content/uploads/2023/11/62c2d47be539cd2918b30fdd801a3c11.jpg)
部品が重いので苦労しましたが、20分ほどで組み立てが完了しました。
![](https://hanotaka.com/wp-content/uploads/2023/11/c513bf3a4c3f0f9ea3d9a7f62c1f0595.jpg)
操作パネルです。
マニュアルと同様こちらも日本語表示です。
画面が大きくて見やすいですし、分かりやすいインターフェイスです。
レベリング
![](https://hanotaka.com/wp-content/uploads/2023/11/f34c0f5561fcc43062dc538291f9e503.jpg)
3Dプリンターでは必須のレベリングをやってみました。
自動レベリングと補助レベリングがあります。
また、ベースの四隅に高さ調整用のダイヤルがあります。
![](https://hanotaka.com/wp-content/uploads/2023/11/78fa35bdc7dad9283cdf5c774324bb00.jpg)
ベースとノズルの間がコピー用紙の厚さくらいになるのがベストらしく調整に難航しました。
フィラメントの取り付け
![](https://hanotaka.com/wp-content/uploads/2023/11/dda98c86a3f225ba4ed2c65924ea3be8.jpg)
今度はフィラメントをセットします。
購入したフィラメントは3Dプリンターと同じメーカーの物ですが、1kgで2000円台と汎用のPLAフィラメントとほぼ同じ値段です。
![](https://hanotaka.com/wp-content/uploads/2023/11/3657b18a046acbf1b1b0688d999ffd15.jpg)
フィラメントのスプールはプリンターの上部のバーに引っ掛けるだけです。
![](https://hanotaka.com/wp-content/uploads/2023/11/229581ffd167fc19e9d1f5671400650f.jpg)
スプールのすぐそばにフィラメント切れの検知センサーがあるのでそこを通します。
これで製作途中でフィラメントが切れた時に自動で停止します。
![](https://hanotaka.com/wp-content/uploads/2023/11/33baa6010f5329f35dc19304f136c86e.jpg)
後はノズルを温めてフィラメントをセットすれば準備完了です。
テスト印刷
![](https://hanotaka.com/wp-content/uploads/2023/11/df8ba1a11754f9600e0a5cca8af515c1.jpg)
準備が出来たのでテスト印刷をしてみます。
印刷する場合は、
- 印刷したい物のstlデータを作る
- スライスソフトで印刷用データを作りSDカードに保存
- プリンターにSDカードを差し込む
- パネルを操作し作りたいデータを選択し開始
という流れです。
PCにケーブルを繋ぐ必要が無いため、PCのすぐそばに置く必要が無いのはありがたいです。
付属のSDカードにサンプルデータがいくつかあったので、試しにそれを作ってみることにしました。
![](https://hanotaka.com/wp-content/uploads/2023/11/943afca5d2f701190bdd7f8b69384ec6.jpg)
開始して数分で印刷が始まりました。
最初レベリングが上手く出来ておらず、印刷物がいきなりグチャグチャになりましたが、数回調整してコツを覚えたら上手く出来るようになりました。
印刷速度の設定は特にしていませんが、標準の状態でも結構早いです。
あと音も静かです。
これなら夜間でも気にせず使えそうです。
![](https://hanotaka.com/wp-content/uploads/2023/11/17850b83eb31e9195c04d8c0ce2016a8.jpg)
1時間ほどでウサギのモデルが完成しました。
仕上がりも非常にキレイです。
言い忘れていましたが、このプリンターのベースは印刷中加熱されるため、製作中に作っている物がベースから剥がれにくくなっています。
今までは気温が低い時は製作中に作品が剥がれないように、ベースにスティックのりを塗ったりしていましたが、このプリンターではその作業が必要無くなりました。
またこのベースはシート状でマグネットでくっ付いているので、完成したらベースを外し軽く曲げると作品が簡単に外せます。
まとめ
今回は新しく購入した3Dプリンターの話をしてみました。
まだ使っていない機能も多く色々模索している段階ですが、これを使って色々作っていこうと思います。
元々持っていた3Dプリンターについても今まで通り使い続けるつもりです。
何か面白い物を作ったら報告します。