今回は私が小物釣りの中でも特にウキ釣りで愛用している針の紹介です。
一般的に小物釣りで使う針は袖針が定番ですが、私はがまかつのクワセマスターという針を最近よく使っています。
今回はこの針の特徴と私が愛用している理由についてお話しします。
- 小物釣り用の針を探している人
クワセマスターとは

クワセマスターはがまかつから発売されているヘラブナ用の針です。
ヘラブナ用の針と言えばヘラ鮒スレが有名ですが、これは名前の通りうどんやいも羊羹などの食わせエサ専用の針です。
ヘラブナ用の針の中でも特殊な物なので、ヘラ師でもなければおそらく知らないと思います。
サイズは1~5号まであります。
(ちなみに私は4号と5号は使ったことがありません。)

小物釣りの定番の金袖3号とクワセマスターの1~3号を並べてみました。
写真を撮る時に大きさの比較になる物を置き忘れてしまいましたが、下に敷いてあるメモ用紙が7.5cm四方の大きさなのでこれで大体の大きさが分かると思います。
金袖の3号とクワセマスターの1号を比べると、軸の長さは同じくらいですがクワセマスターの方がフトコロが少し広いです。
それからクワセマスターは袖針に比べて軸が太いです。
ヘラブナはかなり大きくなる魚なので、針が太軸になるのは当然だと思います。
私がスレ針を好む理由
私がクワセマスターを使う理由は、これが最も袖針に近い形状のスレ針だからです。
個人的に小物釣りに使う針は袖針のあの形が汎用性が高くて良いと考えていますが、私が知る限りカエシがない袖針というのは存在しません。
以前は改良ヤラズ(ヘラブナ用の針)なども使っていましたが、こちらの方が形が袖針に近いということで乗り換えました。
私の場合釣った魚のリリースを視野に入れている場合は基本的にカエシの無いスレ針(バーブレスフック)を使用しています。
ルアーでもフックのカエシをペンチで潰したり、ヤスリで削り落としています。
私がスレ針を好んで使うのは以下の理由からです。
掛けた魚から針を外すのが簡単
1つ目の理由は釣った魚から針を外すのが簡単だからです。
小物であれば魚に直接触る必要はなく、針を持って針先を下に向けるだけで外せます。
すぐに魚を外せるので、仕掛けの再投入もすぐに出来ます。
結果として仕掛けが水中にある時間が長くなり釣れる確率が高くなるということです。
スレ針の売り文句に「魚を傷めない」というのがありますが、私そのような目的では使っていません。
正直言ってカエシがあろうが無かろうが魚を傷めてることに変わりはないからです。
ただしすぐに針を外せてリリースまでの時間を短縮出来るので、そういう意味では魚に優しいかもしれません。
自分に刺さってもすぐ外せる
私がスレ針を使うようになった最大の理由はこれです。
子供の頃仕掛けの針をよく自分の服に刺してしまうことがありました。
服に刺さった場合、カエシが付いていると外れません。
無理やり引っ張ると服がほつれてボロボロになります。
それが嫌でカエシの無い針を使うようになったのです。
カエシが無ければ服や手に刺さってもすぐに外せます。
さすがに大人になった今では服に刺してしまうことはほぼ無くなりましたが。
主な用途
クワセマスターは形状が袖針によく似ているので、袖針が適した場面なら大体使えます。
本来ヘラブナ用の針ですが、海釣りでも問題なく使えます。
私の場合ウキ釣りで使うことがほとんどですが、ぶっこみ釣りでハゼなどの小物を狙うときにも使います。
カエシが無く釣った魚をすぐに外すことが出来るので手返し良く釣れます。
ハリスは1号は0.6~0.8号、2号と3号は0.8~1号を使っています。
袖針よりも太軸なので大きい魚が掛かっても針を伸ばされにくく、フグなどの歯が鋭い魚に針を折られにくいのも魅力です。
でも人にはすすめにくいかも
ここまで私がクワセマスターを愛用する理由をお話ししましたが、人におすすめできるかというと正直言って微妙です。
理由は2つあって、1つはマイナーな針なので店頭であまり見かけないことです。
もう1つは糸付きの状態で売られていないため、自分で結ばなければいけないことです。
小さい針に糸を結ぶのは結構大変です。
がまかつかオーナーあたりがスレ針の袖針を糸付きの状態で発売してくれれば最高ですが、そんな針を欲しがる私の様な人間は少数派ですし実現するのは難しそうです。